MOROHAというリノベーション
本格的な夏ですね。
いつも23℃の部屋にいるので、外に数分いるだけで汗が止まりません。
treです。
機材なんt(以下省略
というわけで好きなアーティストについて語ろうかと思います。
MOROHA
そもそもリノベーションとは既存のものに手を加えて良くするという意味を持ちます。
代表的な例としてはUSJのハリウッドドリームザライドを逆向きに走らせて低コストで顧客を増やしたというモノがあります。
詳しくはこちら
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)
- 作者: 森岡毅
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/04/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
要はこのリノベーションを音楽で体現したグループだと私は思っております。
何を言っているのかとちんぷんかんぷんな方もいらっしゃるかと思うので、噛み砕いて説明して行きます。
まずはこちらをご覧下さい。
MOROHA/三文銭
*モバイルの方はご覧にならない場合がございます。
これをどう説明しようか迷うわけです。
ソロギターにヒップホップのリリックを載せたと表現するか、あるいはヒップホップのDJをソロギターにしてみたと表現するか…
個人的には後者のイメージが強いですね。
説明するには少し難しいグループなんです。曽我部恵一さんがMOROHAのことを「事件」と評したのも納得がいくし言い当て妙だなと思います。
しかし、説明できないじゃ話にならないので、私なりに説明すると、アコースティックの立場から言うとソロギターに歌を入れるのは思い付かないんですよね。
歌を入れなくても成り立つ、成り立つように旋律を作ると言うのが、ソロギターだし、ギター一本で完成される物というステレオタイプでモノを考えてしまうわけです。
あるいはヒップホップの立場でも同じかもしれませんね。DJは必ずDJ出なくてはならない。DJ出なくともバンドスタイルで音数を多くする。これも一種のステレオタイプかもしれませんね。
結論から申し上げますと、この2つのステレオタイプをぶち壊した、ぶち壊し続けているのがこのMOROHAです。
ヒップホップとソロギターを組み合わせるというまさにリノベーションなわけです。
アコギでヒップホップやってもいいじゃん、ヒップホップのDJアコギでもいいじゃんというこの思いっきりっぷり。
初めて観た時、「何だこれは?!」という感想と同時に「やられた!!」というアコギ弾きとしてこんな方法があったのかと思わされましたね。
ただ、それなりの苦労は見えてくるんですよね。
2回ほど学内のライブでコピーしたのですが、似たようなフレーズを8分弱も正確にし続けるというこの体力と集中力。
さらに歌詞からうかがえる「報われない日々」の記録。
色んなことに共通することですが、新しいことというのは受け入れられづらいモノです。
既存の概念を組み合わせたと言ってもそれは全く新しいものとして受け取られるわけです。
しかし彼らの魅力はその歌詞にもあるわけです。
熱い、アツすぎる。
夜中に一人で聴くと頑張っていない自分を省みて泣きたくなる。
ただ上を見続ける、頑張り続ける、そんな熱い歌詞に泣きたくなる。
全体的に泣かせにかかってくるそんな歌詞なので、歌詞から好きになる人もいるのではないでしょうか?
いかにせよ、彼らはアコギ弾きにとって、YUIやゆず、コブクロらと同じように無視出来ない存在になったのではないかと私は思います。
これからもっと躍進していくと思うので、応援して行きたいと思います。
私が一番好きな曲は、ギターの一番難しい「それ行け!フライヤーマン!」です。
弾けるかあんなもの!!
ではでは
see U!!
tre