【無駄】多くの弾き語りの人間がエレアコにエフェクターを挟まない理由【必要】
年明け二発目の記事ですね。
どうもtreです。
エレアコのサウンドについて色々な記事を書いて参りましたが、そう言えば根本的なところに触れて居なかったなと思ったので、この事を記事にしようかと思います。タイトルどん↓
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【問題】
私の周りの話になるのですが、弾き語りの界隈の中で、エレアコの音質を向上させる為だけにエフェクターを挟んでいる人なんてほんの一握りです。
空間系の飛び道具(ルーパー、コーラス、リバーブ)を使う人は居ても、EQ、コンプ等を挟んでいる人は出会った中で1人か2人でしょうかね。
自分はその中で言えば拘っていた方でしたので、何故他の人が拘らないのか不思議で仕方がなかったのですが、色んなアーティストと交流する中で、感じた事、見えてきた事があるのでそれをまとめてみます。
【疑問】
何故多くの弾き語りのアーティストがエレアコにエフェクターを挟まないのかという疑問の答えは非常にシンプルでした。彼らには「必要がない」んです。正確に言うと、「拘る必要」がないんです。詳しく解説していきます。
【背景①】
まず、弾き語りの界隈(お客さんも込み)で、アコギの音を聴き分けることが出来る人はほんの一握りです。そして、エレアコの音だけでそのアーティストを評価する人なんてそこから更に減ります。つまり、音に拘る時間とそこから得られる成果が比例してないわけです。別に拘ったところで分かる人にしか分からないものなので、過去に拘っていた人も馬鹿らしくなって辞めているというパターンも少なくありません。
【背景②】
次に演者側からの視点としては、「歌いたい」人が少なからずいることです。確かにギターの音色が好きなのだと思います。そして、弾き語りというスタイルも好きなのでしょう。しかし、ギターがあくまで歌う(伝える)為のツールでしかないという人も一定数いるのです。個人的な推測ですが、そのアーティストがもしピアノが弾けたとして、ピアノで曲が浮かんだ場合はピアノで弾き語りをするのだと思います。つまりその人にとってギターという存在は二の次なのです。
【結果】
これらの背景より、弾き語りにおけるギターサウンドは、お客さんにしても演者にしても特に重要視されていないという事が見えてきました。
では何が双方で重要視されているのかというと、身もふたもない話ですが、「楽曲」です。お客さんは楽曲やそこからの雰囲気であったり、人柄や楽しめるかどうか、その辺りを判断しています。そして、アーティストは求められている楽曲製作、ライブパフォーマンス等の部分で重点的に拘るのです。音作りなんてその「ついで」なのです。弾き語りのアーティスト同士の会話で、機材に関しての話題で盛り上がる事は少なく、楽曲の話題や声の話題で盛り上がるところを見ていると、ギターサウンドの注目度は低いと言わざるを得ません。
【考察】
以上だけを考えるのであれば、ギターサウンドに拘るという選択肢は無駄であると判断されてもおかしくありません。要は聴き苦しくなければそれでいいという事です。実際にライブハウスではDIもありますし、またPAさんの技術も素晴らしいので、勝手に整えてくれる事も多いです。故に、エレアコとシールドしか持ってこないアーティストが多いのです。以上が、「弾き語りの人間がエフェクターを挟まない理由」であると私は考えます。
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ここまでで終わると、私のこれまでの記事は全て自己満足になってしまいますので(自己満足がほとんどを占めておりますが)、ここからは私がエレアコサウンドに拘る理由であったり、自己満足だけではなかったりするところをまとめてから、自分の意見を言いたいと思います。
【私が音作りに拘る理由】
私がエレアコのサウンドに拘る理由も非常にシンプルです。アコギが好きなんです。アコギのサウンドが好きなんです。それだけです。しかしこの漠然とした理由から結構分岐していきます。
私はアコギが好きで、様々なプレイスタイルを駆使しております。ストロークだけでなく、アルペジオ、スラップ、叩き、ハーモニクス等、弾き語りの癖にテクニカルなモノが好きです。故に楽曲も複雑なモノになりがちです。このテクニカルなモノをラインサウンドで表現するとなると、DI直差しだけでは厳しくなってきます。
現在、手に届く値段帯のアコギのピックアップの音声信号はまだ安定したものではありません。安定しない理由は、ピックアップがよりリアルにホール内の音を撮ろうとして無駄な音まで拾っているからです。つまり無駄な音を切らなければならないのですが、これだけ技術を使う分、そのテクニックの度に、必要な音、不必要な音は変わってきます。
しかし、自分の楽曲のイメージやサウンドを短い時間の中でPAさんに伝えきるというのは私の場合は難しい場合がほとんどです。なのである程度自分で音を作り込む必要があります。その為にエフェクターを挟むのです。
もう一つの理由としては、アコギ・サウンドが好きだからという事です。
アコギのサウンドとエレアコのサウンドは似て非なります。より高性能なピックアップシステムの搭載されたエレアコが近年出てきておりますが、それでもエレアコが再現出来る音はアコギ・サウンドの一部でしかありません。「アコギの生音」と呼ばれるものは、弦の振動、ピックや指が弦に当たった音、ホールの音、ギター全体の振動、コードチェンジ時の音等、多くの情報を含んでおります。これらの情報をラインサウンドに置き換えているのがエレアコですが、正直再現出来ているのは一部です。故に、生音とラインサウンドにはギャップが生まれるわけです。私としましては、このギャップを出来る限り少なくしていきたいと考えるわけです。
私の拘る理由の総括としては、テクニックのよりクリアな再現、生音からのギャップの少ないラインサウンド、そして忘れてはいけない各ライブハウスでのシステム、これらを総合的に考えて、ラインサウンドというものを出したい。故に、それらをやりやすくする為に、エレアコにエフェクターを挟んでおります。
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さて、多く人が拘らない理由、そして私が拘る理由を書いてきましたが、ここから私の考えについて書いて参ります。あくまで私の考えですので、別に良いやという方はここで戻って頂いて構わないです。
【私からの愚見】
私の意見としては、弾き語りの人はもう少し拘っても良いのかなとは思います。まず楽曲製作の時点で、多くの人は生音で製作していると思います。そこで出来たものをラインサウンドでライブをするということはつまり、楽曲製作時のものとライブでやっているものは正確には違うモノになっていると思うのです。もしそうであるのなら、楽曲製作の時点からラインサウンドでやるとそのギャップは完全になくなるわけですが、その作業は面倒だと思います。生音で製作した曲をライブでもそれを再現するのであれば、そのギャップを減らす作業があっても良いのかなとは思います。
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【おわりに】
これだけ長い記事も久しぶりですね。偉そうなことをつらつら書きましたが、まだまだ自分も勉強中ですし、もっと言うのであれば「生音を完全再現すること=音が良い」とは必ずしも一致しないのも事実です。奥が深い割りになかなかアコギの音作りに関して交流することが難しいという現実もあります。
なのでこの記事が考えるきっかけとなって下さると幸いです。そして、「てめぇの考えは甘い!」と怒って下さる方も募集しております。←
音作りに関しての記事もこちらに掲載しておりますので、見てみてください。
【zoom A2の話】
【私の足元の話】
【重ねてZOOM A2の話】
ではではこの辺で!!
tre
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【追伸】
You Tubeのオリジナル曲の総再生数が200回を超えました。皆様のおかげです!ありがとうございます!
次上げるのは4月以降になるとは思いますが、 今上げている5曲を聴き倒して下さるとありがたいです!
それぞれの楽曲はこちらより聴けますので確認をよろしくお願いします!
それでは改めて…
ではでは
tre